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Sunday, February 28, 2010

珪藻:Diatoms


珪藻、それは、ありとあらゆる水中環境であふれるほど泳いでいるミクロな生物(一応、藻)です。単細胞で、一見シンプルに見えるけれど、拡大してみると、それはそれは複雑な幾何学模様をしています。ガラス(シリカ質)でできた、鎧を付けているのですが、これが、とてもきれい。

Diatoms are microscopic creatures (actually, algae) swimming around in pretty much any type of water environment. They are unicellular and appear simple from far, but up-close under microscope, they show the most intricate and beautiful geometrical patterns. They have shells made of silica glass, which are just breathtaking.


こちらは、以前紹介した、エルンスト ヘッケル による珪藻のスケッチ。

This is a sketch of diatoms made by Ernst Haeckel, whom I mentioned in a previous post.


大量発生すると赤潮を起こしたりもするけれど、水中でいろんな動物のえさになっている大事な生き物です。それはそれはいろんな(過酷な)環境でも生きていける、強者でもあります。

Although when overcrowded they cause the red-tide problem, they are important primary chain organisms that feed all sorts of animals in water. They are also very tough and can take worst extreme environments. Not just pretty face!

Thursday, October 1, 2009

Chanel CM with Nicole Kidman



これは、2005年のクリスマスに流れていた、Chanel No.5(香水です)のコマーシャルです。その芸術度の高さから、コマーシャル、というよりは、ショート フィルムのようですね。よくあるような話の展開かもしれないですが(ローマの休日そのままです)、でも、そのためでしょう、シーンが飛んでも、言葉が少なくても、何が起こっているのかはよくわかります。

This is a commercial for Chanel No.5 perfume form Christmas a few years back. It is so artistic that I take it more as a short film. Perhaps not the most original story line (one version of the Roman Holiday plot), but maybe because of it, viewers understand it quickly and with so few words.

ニコール キッドマンはもう、ため息が出るほどきれいだし、相手の男役を努めたブラジルの役者、ロドリゴ サントロもなかなか存在感があります。

Nicole Kidman is stunning, and the young guy who falls in love with the Kidman character is played by a Brazilian actor Rodrigo Santoro. He also has a pretty nice presence.

もっとこのCMについて知りたいひとは、こちらの、舞台裏を見せているビデオをどうぞ。

For whom want to know more about the film/CM, here is the making of. It was a huge artistic project!

Friday, September 25, 2009

Museums of Bad Art

“すばらしい芸術”は、比較的に分かりやすい、というか、甲乙付けやすいと思いますが、“ひどい芸術”、しかもその代表を選ぶのは、かなり大変ではないでしょうか?半分寝ぼけて描いた絵は、それはまあそれなりの下手さになると思うのですが、そのまずさの度合いは甘い物だと思うのです。歴史に残るような、ひどい絵にななれない、迫力が足りない。だから、アメリカはボストンに、「ひどいアートばかりを集めた美術館がある」、と、聞いたときは、かなり興味がわきました。ほんとに、どうやって選ぶのでしょう?

It is relatively easy to define 'good art.' How about the opposite - what is the absolutely worst of artworks? I mean, you can paint half asleep, and it will show on the paining. But it probably is not bad enough to be considered the worst artworks ever. So, I am really intrigued by the presence of a museums that showcases only the worst of worst. I think I will check it out when I am in Boston the next time...!


何となく予感がするのは、ここの作品、他の美術館で見かけるのと同じ位気にいる物も多いだろう、ということです。

And I got the feeling, I will like some of those works as much as those works shown in other museums!

For more information, go to: Museum of Bad Art (MoBA), Boston, MA, USA

Saturday, August 22, 2009

DNA で描く自画像:self portrait by DNA

昨今個人のアイデンティティー同然にも扱われてしまう、遺伝子または DNA。それだけではその人は決まらないよ、と、一生物学者としは言わせていただきたい。もちろん、遺伝子型で出る病気や、決まる鼻の形もあるわけですが、大体においてはあくまで青写真。出来上がりは、環境要因、要するに、その人の人となりによる所が大きいのです。

Nowdays genes or DNA is considered equal to personal identity. As a biologist, I cannot help wanting to tell that it does not determine who you are. Of course, certain genes are strong; there are diseases completely defined by a specific mutation, as well as some shapes of human nose defined by a version of a gene. But in general, they are only blueprints. The final product depends as much on the nurture, as the nature.

それにしても、これは面白いアイデアではあります。DNA11 というチームが、ニューヨーク近代美術館(MoMA)を通して販売しているこのアートワークは、あなたの自画像を DNA で描く、というもの。約6万円でのキットを買うと、そこにある綿棒で唾液をひと拭いして会社に送ります。4−6週間後、あなたのDNA を泳動で流したパターンが、ポスターとなって届きます。これ、見慣れている私たちにとっては、アートというほどきれいな物ではないように思うのですが、どうでしょう?

Still, this is an interesting idea. A company called DNA11 sells this product through the MoMA Store, and it is a self portrait of a customer in the form of DNA. When you purchase the kit (which costs 550 USD), you get a swab to extract some of your saliva. Then you send it to the company, and they extract your DNA, amplify, and fragment it. Everyone's DNA is a bit different and makes different kinds of fragments. That's how you - the unique, one and only you - are drawn. You will receive a poster of your DNA fragments in 4-6 weeks. Well, to us, someone who see this kind of pictures all the time, they don't look particularly beautiful to the point of becoming an artwork. But what do you think?


興味のある方は、こちらからどうぞ:MoMA Store, DNA 自画像 ポスター

If you are interested, please check out from here: Framed DNA Print by MoMA Store

Tuesday, March 17, 2009

ロックする科学講演のポスター:Rocking posters for science seminars

大抵の大学の生物学部は、その分野を引っ張っていっている研究者を呼んでセミナーをしてもらう企画を催します。そんなセミナーは、時にはライブ コンサートのように、ずーんと感動を引き起こしてくれたりもします。そして呼ばれた講演者たちも、ロック スターのように歓迎してもらえる事もあるわけです。

Many biology departments invite leaders of the field to give a seminar. Sometimes a seminar can be awe-inspiring and/or blow you away in a way a bit similar to how you get affected by a great live music or artistic performance. And those speakers can be pampered well, sometimes, maybe like rock stars.

ノース キャロライナ大学チャペル ヒル校(マイケル ジョーダンがバスケで名を馳せた学校です)の生物学部では、文字通りロック スター扱いをする模様。ロック コンサートのようなポスターをつくり(電柱などに貼るタイプのですね)大きく宣伝するらしい。なかなかかっこいいポスターです。おもてなしの心意気は、レストランでの会食や空港送り迎えサービス以上にもなり得る訳です。

The biology department at University of North Carolina, Chapel Hill, is really treating them like rock stars, by making posters resembling the ones for rock concerts. They are very cool. See, hospitality can mean more than a nice dinner and limo service from the airport!





Monday, February 16, 2009

Snow art



今日はまた雪が降っています。日はだんだんと長くなってきていますが、まだまだ寒いです。

12月のある雪の日、近くにあるアート スクールが、即席で庭に作品を創りました。色が変えられるスポットライトを、雪に覆われた木々に照らしたのです。なかなかの効果でした。紫、青、黄色に緑の光が反射して、春の新緑か満開の花のようでした。シンプルな発想だけど、すばらしいできばえ!


It is snowing again. The day is getting longer and longer, but it is still pretty cold!

On a snowy day in December, a neighborhood art school made a spontaneous work outdoor. They put multicolor light in the garden and projected onto trees covered with snow. The result was pretty amazing; purple, blue, yellow, and green, the trees looked like they were in spring or flowering! Simple idea, great effects!


Monday, February 9, 2009

レゴ職人

レゴ、それは創作おもちゃの紛う事なき王者。子供も大人も没頭してしまう、最強の玩具です。そんなレゴで遊ぶ事が仕事の、レゴ マスター ビルダーという人たちが、世界中で40人ほどいるらしいです。


Nathan Sawayaさんは、そんなプロフェッショナル レゴ職人のひとり。なんでも、ウォール ストリートを闊歩する弁護士だったのに、趣味のレゴの方が忙しくなり本業にしてしまったそうです。毎月何百もの仕事の依頼がくる、売れっ子です。作品を見てみると、レゴを使う彫刻家のようですね。


こんな職業もあるのですね、という、お話でした。フムフムとけんちゃんに取材してもらいたいですね。(働くひと~に、なりた~いな〜。笑)

Saturday, February 7, 2009

ゴッホ美術館


アムステルダムは芸術広場にある、ゴッホ美術館。その名の通り、Vincent Van Gogh (フィンセント ファン ホッホ と発音するそうです) の作品を、生涯にそって展示しています。オランダ生まれですが、主にフランスで活動しました。くねった曲線の燃え上がるような木々やひまわりは余りにも有名です。


個人的には、ゴッホの絵はあまり好きではありませんでした。彼の苦悩と言うか激しさが、作品の絵の具を上回って主張してくる様に感じていました。もちろん、それこそが個性なのだろうけれど...でも、今回百点を上回る作品を一気に見てみると、その圧迫感が逆に薄れました。不思議なものですが、一人のアーティストの代表作のみの印象と全体の印象は異なる事が多く、私は断然全体像のほうが面白いと思います。(だから、個展は楽しいですね。)ゴッホの場合、実は優しい絵も多かったことがわかりました。


驚いたのは、その人生の波瀾万丈ぶりです。美術商や牧師など(!)の職業を経て、27歳で突然画家になる事を決意して、絵を習い始めます。(本当にそんなにいきなりな決断だったのかは疑問ですが、解説にはそのように書かれていました。絵をやった事がないのに画家として生きていく、と決めるのはかなりの勇気と言うか...)そしてわずか37歳で死ぬまでの10年間、精力的に制作に励みました。それでも、生前に売れた絵は一点のみだったとか。


彼はとても激しい性格で、ほとんどの人とけんか別れしていたようです。精神を患い、耳を切り落としたりしたこともあるので、銃にうたれた姿で見つかった時、自殺だと判定があったようですが、どうも自殺にしては不自然な死に方だったらしく、他殺の可能性も大とか。

Tuesday, January 13, 2009

アムステルダム国立美術館

今回のアムステルダム行きは美術館巡りが目的だったのですが、それというのも私オランダ絵画がとても好きなのです。現代美術以前のイギリスやフランスの絵画は、貴族階級や政治家、宗教家、何らかのステイタスがあるモデルがすましてポーズをとっている絵が多いのですが、オランダからのものでは一般市民が普通に笑っている(にんまり、といった感じで)。家事や農作業など忙しく働いている場面もよくあります。そういうテーマの方が、思いを馳せやすいのは私だけでしょうか?


そこで行ってきました、アムステルダム国立美術館。ゴッホ ミュージアム、現代美術館、そしてコンサート ホールが一堂に集まっている芸術広場の真ん中にあります。絵画の他にも、昨今元気のいいダッチ デザインも観たかったのですが、改装中でそちら半分は閉まっていました。残念です。何でももう何年も改装中らしいです。

でも、開いている一部の常設展だけでも見応えは十分でした。やっぱりね、期待通りです。大きな教会の中を描いた絵がいくつかあったのですが、メインは尊厳な僧侶などではなく、彫刻家が頑張って像を設置している所だったりします。(笑)評判通りの迫力のレンブラントの”夜警”もあったけど、個人的には、フェルメールがいつまでも後を引く美術館でした。


ヨハネス 又は ヤン フェルメールは、白と青の焼き物で知られたデルフトという街で活躍した17世紀の画家です。凝り性で、遠近法などに気を使ってゆっくりと一枚一枚丁寧に描いたそうです。光の捉え方も見事らしいのですが、色の出し方もよく研究したようです。高価な絵の具(ラピスラズリなど)もかまわずにふんだんに使い借金に陥った、というのは大げさな話だと思いますが、確かにびっくりするほど鮮やかなのです。時代を考えると特に、あんな色を出した人は他にはいなかったのではないでしょうか。彼の”牛乳を注ぐ女”や近所を描いた”小路”を観たのですが、その色使いは弾けるように新鮮でした。かなりの間見とれていたように思います。牛乳の注がれる音が聞こえてきそうなくらい、存在感があるのです。(笑)


フェルメールと言えば、「真珠の耳飾りの少女」がよく知られています。同名の小説は、フェルメールの人生をベースに、絵心がある架空の召使いの女の子が彼に感化されながら大人になる、なかなか素敵なお話です。映画化もされてましたね、コリン ファースとスカーレット ヨハンソン主演で(個人的には本の方がお勧めです)。この絵、私はニューヨークのメトロポリタン美術館でみたような気がするのですが、ハーグの美術館所蔵らしいです。あれ??


そうそう、フェルメール以外で印象に強く残っているのは、ドール ハウスです。おもちゃじゃないです、あそこまでいくと。いくつも部屋があるお屋敷(かなり大きいです)が、細部まできれいに再現されています。洗濯部屋まであったりして、さすが、民衆美術の国!(笑)そんな、さりげない生活感がたまらない美術館です。

Sunday, January 11, 2009

Bugs Bunny's What's Opera, Doc?



Warner Bros の Looney Tunes シリーズの大作、” What's Opera, Doc? ” はオペラに行ったことがある人にはたまらない作品です。ほんと、こんな感じなんですよね、テンポとか話の展開とか。特にワーグナーの "タンホイザー”と”ニーベルンゲンの歌” をパロディーしたらしい。1957年、Chuck Jones 作です。

Saturday, January 10, 2009

Ernst Haeckel's "Art Forms in Nature"


私の生業は生物学者です。生物学は、物理学や数学と比べて’ソフト’なサイエンスだと言われます。どういう意味でソフトなのか、その理由の一つはきっと、主観が入りやすい事だと思います。客観が最も大切な科学のなかでは、異色というか、異端というか、半端になってしまう。特に、視覚的データが多い分野では、観ようと思っている事しか見えない解析でのジレンマが横行しています。ありのままを、すべてに注意を払って観察するのは、簡単なようで実はとても難しい。時間もいるし、忍耐もいるし、自分の仮説も何もかも忘れてただひたすら観る、被写体への興味と敬意がなくてはできないのです。


そんな観察能力は、速さとインパクトを求めてやまない今の生物学の風潮では、残念ながらまったくと言っていいほど軽んじられているのですが...でも、定説を覆すようなほんとに面白い仕事には、偏見や前提かまわずの観察がきっかけとなったケースが多いのも確かです。


丁寧にものを観る力、それをひしひしと感じるのは、Ernst Haeckel (エルンスト ヘッケル:1834−1919)の観察記録です。比較解剖学の研究で、いろいろな動物や植物の器官を記録していくうちに、進化(種の発達)と発生(個体の発達)が似ている事に気がつきました。それがいわゆる ”反復説(個体発生は系統発生と同様の過程をたどる:ontogeny recapitulates phylogeny)"というやつです。今でもそうと知られず中学校の教科書にも出てきたりするこの説は、実はずいぶんと長い間ダブーと見なされています。なんでも、この説を通したくて、ついつい(?)観察が偏ってしまったとか (下の図参照ー胎児の発生過程があまりにも魚っぽすぎます)。偽造の疑惑をかけられてしまいました。ヘッケルほど観る力があってこうなのだから、大抵の生物学者がどれほど危ういかは想像できると思います。


ちなみに、このタブーに、間違えている所をきちんとただしたうえで再び日の光を当てたのは、若き日の Stephen Jay Gould(スティーブン ジェイ グールド:1941−2002)です。この一般向けのエッセイなどでも有名な進化学者は、まだ駆け出しの頃大著 "Ontogeny and Phylogeny" をしたため、反復説を半分否定したものの、個体発生と系統発生(平たく言うと、成長と進化ですね)には強い繋がりがある事を改めて提唱しました。大抵の同僚は、初めは『止めとけ、自殺行為だ』といっていたそうですが、頭ごなしに否定していると見失ってしまう明確な繋がりに、グールドの目を通して気がついたのです。

思い込みって、怖いですね。研究でも、日々の生活でも、気をつけていきたいです。

ちなみに、ヘッケルの画集、 "Art Forms in Nature" はこの上なく美しいです。自然愛好家のみなさん、是非ご覧あれ。

Thursday, January 8, 2009

etsy


手作りの物を作った人から直接買うことができるサイト、その名もetsy。編み物、縫い物、焼き物、アクセサリー、絵画...小規模で活躍するアーティストやデザイナーが作品を紹介、売買するのに最適なシステム。売るのも買うのも簡単にできます。そのうえ、オリジナルのデザインを実現させてくれる工芸家を見つけるコーナーなんかもあって、楽しみ方はいろいろ。スタイルは様々、世界中配達OK。今まで教えてあげた人は皆はまってしまいました。
商品が届くと、手書きのお礼のカードが入っていたりして、ネット購入なのに人とのふれあいたっぷりなのです。

http://www.etsy.com