Saturday, February 7, 2009

ゴッホ美術館


アムステルダムは芸術広場にある、ゴッホ美術館。その名の通り、Vincent Van Gogh (フィンセント ファン ホッホ と発音するそうです) の作品を、生涯にそって展示しています。オランダ生まれですが、主にフランスで活動しました。くねった曲線の燃え上がるような木々やひまわりは余りにも有名です。


個人的には、ゴッホの絵はあまり好きではありませんでした。彼の苦悩と言うか激しさが、作品の絵の具を上回って主張してくる様に感じていました。もちろん、それこそが個性なのだろうけれど...でも、今回百点を上回る作品を一気に見てみると、その圧迫感が逆に薄れました。不思議なものですが、一人のアーティストの代表作のみの印象と全体の印象は異なる事が多く、私は断然全体像のほうが面白いと思います。(だから、個展は楽しいですね。)ゴッホの場合、実は優しい絵も多かったことがわかりました。


驚いたのは、その人生の波瀾万丈ぶりです。美術商や牧師など(!)の職業を経て、27歳で突然画家になる事を決意して、絵を習い始めます。(本当にそんなにいきなりな決断だったのかは疑問ですが、解説にはそのように書かれていました。絵をやった事がないのに画家として生きていく、と決めるのはかなりの勇気と言うか...)そしてわずか37歳で死ぬまでの10年間、精力的に制作に励みました。それでも、生前に売れた絵は一点のみだったとか。


彼はとても激しい性格で、ほとんどの人とけんか別れしていたようです。精神を患い、耳を切り落としたりしたこともあるので、銃にうたれた姿で見つかった時、自殺だと判定があったようですが、どうも自殺にしては不自然な死に方だったらしく、他殺の可能性も大とか。

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