Sunday, February 8, 2009

アンネ フランクの家


アムステルダムにはいろいろな美術館、博物館があり、そのいくつかを訪ねて報告しましたが、一番見逃してほしくないのはアンネフランクの家です。

フランク一家が暮らしていた隠れ家が、博物館としてその歴史を伝えるべく公開されています。父親の会社(ジャムを作る会社だったようです)の建物の屋根裏に作られた、隠れアパート。絶対に開けられない窓の暗幕や、下で働く人に見つからないように、音を立てずに暮らす営業時間。どんどん増えていく隠れ家の住民。思春期の感情性が豊かなアンネは、そんな生活を独自の視線から書き留めます。その日記は、ナチスの強制所生活を唯一生き延びた父親の手元に届けられ、その後出版されて多くの人に読まれる訳です。

アンネの日記を読んだ彼女の父親は、そこに記された観察力や大人びた考えに驚いたそうです。「あの子がこんな事を考えていたなんて、まったく知らなかった。」と、語る父親の映像に、ああ、そういうもんだよなあ、と納得してしまいました。アンネはお父さんっ子だったそうですが、どんなに仲良く、どんなに近くで暮らしていても、家族ですら一人の人間を本当に理解していることはほとんどないのだと思います。だから、この日記はとても個人的なレベルで、アンネという人間を表現し伝えていく事になったのですね。

アンネたちが暮らしていた部屋に立っていると、それまで聞いただけではいまいち曖昧だった何かが体中で実感できました。適切に思えなかったので、内部の写真はありません。皆さんがそれぞれあの感覚を体験してくれる事を願いつつ...

For more information: Anne Frank’s House

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